バイナリーオプションには大きく分けて4つの取引方法が存在します。これらの取引は全て2つの選択肢から1つを選ぶ形式の取引ですが、取引を行う時間帯や為替相場の動きに合わせて取引方法を変える事で状況に応じた取引ができるようになります。

各取引を使い分ける事によってリスクヘッジや高い利益率の獲得に繋げる取引が可能となるため、それぞれの取引の特徴を掴み、活用していくように心掛けましょう。

ハイアンドロー (High＆Low)

“例：ERU/USDの為替相場は15分後に現在の為替相場より上がっているか、下がっているか？”

ハイアンドローは4つの中でも最も人気があり、代表的な取引方法です。取引方法としては、一定時間後の為替相場が現在の為替相場より”上がっているか下がっているか”を予想します。主に10分後、15分後と言った短期間で取引する事が多いですが、長いものでは1時間以上のものがあったり、業者によっては数日後の為替相場を予測することも可能です。

他の取引と比較して取引を行うタイミングが多い事も人気の理由の一つで、現在の為替相場より上がるか下がるかという単純な二択の取引のため、世界中の投資家から圧倒的な人気を誇る取引となっています。

また、ハイアンドローは投資初心者が最もよく利用する取引としても有名で、経済指標発表後などは数分後の過剰な値動きを予測して取引量が増える傾向も見られます。ペイアウト率も比較的安定しているため最もリスクヘッジを行いやすい取引なので、これからバイナリーオプションを始める投資家の方は、まずこの取引から攻略していきましょう。

60セカンド (60 Second)

“例：ERU/USDの為替相場は60秒後に現在の為替相場より上がっているか、下がっているか？”

60セカンドは基本的にハイアンドローと同じで、一定時間後の為替相場が現在為替相場より”上がっているか下がっているか”を予想します。ハイアンドローとの違いとして、取引開始から60秒後の為替相場を予想しなければならない決まりがあり、取引開始から60秒後には取引結果が判ります。そのため、この取引は全ての取引の中で最も早く結果の判る取引です。

基本的に短時間の取引では為替相場が大きく反転する事は期待できないため、取引方法としてはトレンドに乗った順張り、またはDraw(引き分け)を視野いれたローリスクな取引が主流となっています。

バイナリーオプションはペイアウト率の関係上一度の取引で得られる利益が限定されており、ある程度纏った利益を得るためには取引回数を重ねる必要があるため、60セカンドのような短時間で結果が判る取引は回転率を重視した投資家に好まれる傾向があるのです。

また、近年では60秒より更に時間の短い30秒取引を取り扱う業者も増えてきている傾向があります。難易度的にはハイアンドローと大きな差はないため、取引の回転率、利益率を重視する投資家はこの取引を中心に取引を行う事をオススメします！

タッチ/ワンタッチ (Touch)

“例：ERU/USDの為替相場は一定時間後までに指定された目標レートに到達するか、到達しないか？”

タッチ/ワンタッチは現時点の為替相場から、ブローカーに指定された目標レートに到達する、もしくは到達しないかを予測する取引です。ブローカーによっては”到達しない”と言う選択肢がなく、2つの目標レートのどちらに到達するか？という取引も存在します。

基本的に大きく為替相場が変動する経済発表時などに狙い目を絞って行われる取引で、為替相場の流動性がないレンジ相場では取引のタイミングが掴み辛いため、利用する投資家は少ないと言われています。

しかし、ハイアンドローや60セカンドと比べて相場の先読みと言う点では難易度が上がるタッチ/ワンタッチは、ペイアウト率が高く設定されてある傾向があり、取引のタイミングさえ見間違わなければハイリターンを狙える取引として活用することが可能です。

レンジ (Range)

“例：ERU/USDの為替相場は一定時間後、指定された範囲内に収まるっているか、収まっていないか？”

レンジは現時点の為替相場が、一定時間後にブローカーが指定した範囲内に収まっているか、収まっていないかを予測する取引です。レンジはタッチの様に大きく為替相場が変動するタイミングに取引をすることも可能ですし、逆にタッチでは取引のタイミングが掴み辛い流動性のないレンジ相場でも取引チャンスがある取引になります。

この取引もハイアンドローや60セカンドと比較するとある程度為替の動向を読む力が必要となるた取引のため、バイナリーオプションを始めたばかりの投資家には少し難易度が高くなりますが、少し経験を積む事で戦略としては有効に活用できる取引なため、多くの投資家に注目されている取引の一つです。