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よく耳にする外国為替相場って何?

よく耳にする外国為替相場って何?

外国為替相場とは異なった2種類の通貨を交換(売買)される際の交換比率の事を指します。取引には必ず通貨を売りたい売り手と通貨を買いたい売り手が存在し、両者が納得した価格で取引が行われるのです。

それではなぜ両者が納得する価格が変動するのかという問題ですが、これには需要と供給の関係となっており、為替相場は基本的には2国間の力関係によって、強い方の国の通貨が買われて高くなり、弱い国の通貨が売られて安くなる傾向があります。

例えば、USDとEURという2つの異なった通貨を比べた場合、USDが欲しいという人がたくさんいるにもかかわらず、EURの人気が低ければ需要の多いUSDの価値が高くなるというわけです。刻々と変化する世界経済の情勢やニュースなどの情報をもとに売買の判断をしているので、外国為替相場は常に変動しているのです。

外国為替市場の変動するタイミングを知ろう

はじめに為替相場の変動するタイミングとして覚えておいてもらいたいのが、上記でも少し触れた世界経済の情勢やニュースなどの情報です。いくらバイナリーオプションが二者択一の取引だからと言っても、これからバイナリーオプションを始める方の中には投資と聞くと難しい印象をお持ちの方も少なくないでしょう。

しかし難しく捉える必要はなく、プロの投資家が行っている取引術や分析方法を身に付けるのは追々で構いません。まずは今現在、世界中でどんな出来事が起こっているのか、どんなニュースが流れているのかに興味を持つ事から始める事が大切だと言えます。

外国為替市場の変動するタイミングを知ろう

なぜなら、為替相場は経済指標や世界情勢で変動することが多く、大きな事件やニュースほど為替相場が大きく変動する可能性が高いためです。世界情勢を把握することで、”あのニュースで米経済が上向きだと分かったため米ドルの価値が上がった””こういった事件が起きたため円の価値が下がり、ユーロの価値が上がった”など、細かい変化でも手に取るように判るようになるでしょう。

例えば、2001年9月11日にアメリカ合衆国の世界貿易センタービルを襲った911テロ。世界中を震撼させたこのニュースが報道された後、アメリカへ経済へ対する不安が募りドル売うられ、ユーロ買いや円買いが行われました。その後、テロによる経済への影響は軽微であると見られ、ドルの買戻しが入りましたが、大きなニュースなどが報道される事でマーケットが大きく動くのです。

また、為替相場の動きはパターン化されているものが多く、何度も似たような経験をする場面が出て来る傾向もあるのが為替の特徴です。日頃から世界情勢に注目することで、そのような取引チャンスを見つけられるようになるかもしれません。

ファンダメンタルズを覚えてステップアップ

投資を始めたばかりで意識するのは難しいかもしれませんが、ある程度取引にも慣れてきたらファンダメンタルズを意識して取引を行うようにしましょう。

需要と供給の関係に大きく影響を与えるのは、景気や金利、国際収支といった、経済の基礎的な要因です。経済の基礎といっても様々な要素があり、この要素を”ファンダメンタルズ”と言います。つまり、経済の基礎的諸条件であるさまざまなファンダメンタルズ要因によって、為替相場の動向が変わっていくということです。

景気動向

景気が良い国の通貨は株価や金利上昇への期待感から買われ上昇する傾向があり、逆に景気が悪い国からは資本や資産が逃避するため、売られて下落する傾向があります。アメリカの雇用統計やGDPなど重要な指標は注目度が高く、相場にも大きな影響を与えるものには注目しておく必要があります。

金利・物価

基本的にお金は、低金利通貨の国から高金利通貨の国へと流れる傾向があるため、金利が高い国の通貨は買われ上昇します。世界経済の中心である米国の金融政策を決定するFOMC(連邦公開市場委員会)の声明と議事録は特に注目を集めるため、注目しておく必要があります。

国際収支

国際収支を簡単に言い換えると、各国の様々なお金の出入りを表す統計です。貿易収支やサービス収支からなる経常収支や資本収支によって発生する実需は、為替変動の大きな要因となるため、注目しておく必要があります。また、為替レートの決定理論の一つに、経常収支の黒字が大きいほどその国は通貨高になるという国際収支説も存在します。

為替介入

金融当局は為替相場の急激な変動を抑制するため、または過度な通貨高、通貨安を是正するために為替介入を行うことがあります。また、頻繁に行われるわけではありませんが、数カ国が連携して行う協調介入などがあり、為替相場の流れを大きく変えることもあるため注目しておく必要があります。

ファンダメンタルズ要因はこの他にもありますが、需給とは関係のないテクニカル的要因、投機的要因、地政学リスクなどで為替レートが動くこともあります。世界情勢を把握することからステップアップすることで戦略として有効に活用できる情報は多く存在するため、自分のレベルに合わせて戦術もレベルアップしていくとよいでしょう。

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