鉱工業生産指数から景気を読み取り、取引に活用使用

鉱工業生産指数の特徴について

鉱工業生産指数の特徴について

鉱工業生産指数とは、鉱業または製造業の企業が生産した数量を示す指標で、生産量の変動によって景気動向を見極めることが可能な指標です。

注目されている理由として、一般的に国内総生産に占める鉱工業の割合が高く、経済全体に及ぼす影響も大きいことから、経済分析を行う上で重要な指標との見方が強いため。さらに、GDP等と比べて速報性があることから景況感をはかる指標としても重要視されています。

そもそも鉱工業生産指数は各国で発表されており、算出方法については国によって異なります。通常は基準年を100とした指数で表示され、100より高いか低いかで毎月の生産量が前年同月比でどのくらい増減したかを確認することが可能です。特に市場で注目を集めるのは、基軸通貨国である米国をはじめ、欧州、中国、日本などの指数と言えるでしょう。

この鉱工業生産指数からどのように景気を読み取るのかについては至って簡単で、鉱工業生産指数はあくまで鉱業や製造業の企業が生産した製品量を指しますが、景気が好調な時には、個人消費も伸びるため、企業は製品の生産量を増やします。逆に景気が低迷している時には、企業は生産を縮小します。つまり生産量の変動によって景気動向を見極めることができるのです。

一般的に、鉱工業生産指数が前月比で上昇すると景気が上昇していると判断され、通貨が買われやすく、前月比で下降すると景気が後退していると判断され、通貨が売られやすくなります。

注目は米国の鉱工業生産指数である

注目は米国の鉱工業生産指数である

鉱工業生産指数の特徴でも少し触れた通り、最も為替に影響を与えるという意味で注目されるのは米国の指数です。産業活動の状況を包括的に捉えることの出来る鉱工業生産指数ですが、米国の場合はFRB(連邦準備制度理事会)によって作成されています。

毎月半ばに発表される米国の鉱工業生産指数は前月の生産実績を反映するものとおり、米国の鉱業、製造業、電力・ガス公共事業の生産動向を表した指数です。農業、建設、サービス業などは含まれていません。

GDPは四半期ごとの発表ですが、対する鉱工業生産指数は毎月発表されますので、速報性に優れているという点でも見逃すことが出来ない指標と言えるでしょう。

特に米ドルの場合は、対米ドル以外の通貨にも影響を及ぼすほどの影響力を持っているほどです。数値は2002年を100として、前月比で何%上昇、もしくは下降したのかを表しおり、上昇すれば米国の景気が堅調と判断されてドル高へ、下降するとドルへの不安が高まりドル安へ動くとされています。しかし、これだけでは判断することは出来ず、実際は事前のアナリスト予想の数値と比較して多いか少ないかで相場は動くことが多いです。

たとえ結果が良くても、アナリストの事前予想と同じならば、好材料出尽くしと判断されドルが売られる事もあれば、事前予想よりも下なら、予想より悪いと判断されドルが売られる事もあります。

反対に結果が悪くても、アナリストの事前予想と同じならば、悪材料出尽くしと判断されドルが買われる事もあれば、事前予想よりも上なら、予想より良いと判断されドルが買われる事もあります。

実は、鉱工業以外の業種の状況も見ることの出来る指標

鉱工業以外の業種の状況も見ることの出来る指標

鉱工業生産指数は鉱業や製造業の生産高を示す指標で、鉱業や製造業の生産動向を測る上で非常に重要視されているわけですが、その結果からはサービス業の景況や個人消費の状況を推測することも可能です。

例えば、家電製品の生産高が増えた場合には、その売れ行きが良いということで個人消費が伸びていることが窺えます。また、オフィス機器の生産量が増えれば、企業の設備投資が盛んになっていることが考えられると思います。

つまり、鉱工業生産からは鉱業と製造業の生産動向だけではなく、各業種の景況や個人消費の状況も推測できるということ。バイナリーオプションを始めたばかりの投資家が一つの指標から推測するのは難しいかもしれませんが、ある程度取引になれるとこういった意味でも注目してみるといいでしょう。

また、四半期ごとに発表されるGDPと比較して速報性が優れている本指標ですが、GDPと比べ振幅が激しいため、鉱工業生産指数が発表されるタイミングで取引する際はその点に注意しておかなければなりません。

ファンダメンタルズ分析に戻る