ユーロ/ドルやドル/ポンドなどの通貨ペアにはそれぞれに値動きが緩やかであったり、激しい動きを見せるものなどの特徴があり、どの通貨ペアで取引するかを選ぶ時に特徴を知っておくことで、より自分に合った銘柄で取引でき、利益に繋げる事が出来るようになります。
また、業者の中には多くの銘柄を取り揃えているところもあり多彩な取引が行うなことができますが、投資を始めたばかりで相場分析にあまり慣れていない人は、まず取引量の多い主要通貨ペアで経験を積み、朝や夕方などでの値動きの特徴を掴んでからマイナーな通貨ペアにも取り組んでみるのがオススメです。
ここでは主要通貨の特徴について簡単に説明しますので、どの通貨ペアで取引を開始すればいいか悩んでいる方やこれからバイナリーオプションを始める初心者は各通貨の特徴を把握しつつ取引に活用していくように心掛けましょう。
米ドルの特徴
米ドルは世界最大の基軸通貨として君臨しています。バイナリーオプションでは米ドルとの通貨ペアでの取引する傾向が強く、その特徴を知っておかなければ相場を読む上で大変不利になります。まずは米ドルの変動を直接左右する要因として、信用不安や米国の政治背景、さらに経済状況が挙げられ、これらに影響する経済指標が発表された時に大きな変動が起こる場合があります。
また、信用不安などを表す統計やデータが定期的に発表されます。その発表によって米ドルの価値が変動することが多いので、米ドルの動向を追う上では以下の指標をチェックしておきたいところです。
- 米国非農業部門雇用者数(雇用統計)
- 米国失業率
- 米国GDP
- 米国FOMC(連邦公開市場委員会)の声明
※その他米ドルの変動に影響を与える指標はこちら
ポイント
・以前の発表からどれくらい動いたのか
・情報機関や金融機関等が事前に立てた予測からどのくらいの開きがあったのか
傾向予測
・発表された経済指標が異なった場合には、もとの情報機関・金融機関が予測した動きと逆の動きをする傾向に
特にFRBの発表は影響力が強いので、世界各国のトレーダーが注目しています。当サイトでは取引の円滑化・効率化のためにもそれらの機関の発表には気を配っておくことを強くお薦めしています。
ポンドの特徴
英ポンドは主要通貨の中で最も値動きが激しい通貨です。その背景として、米ドルがまだ世に広まっていない時代には主要基軸通貨としての役割を担っていましたが、経済力の低迷が尾を引き現在では米ドルに比べ取引量が少なくなっている現状があります。近年は為替相場も不安定で一日での動きも激しくなっているためバイナリーオプションでは英ポンドは初心者の方よりも上級者の方にお薦めです。
しかし、そのような中で未だに英ポンドの人気を支えているのが個人投資家の存在です。現在でも金融立国としての立ち位置を失っていないイギリスは個人投資家が非常に多く、イギリス国内でポンドが取引される傾向にあります。つまり、バイナリーオプションで英ポンドを攻略するには、まず個人投資家の動向が1つ鍵になると言えるのです。具体的には個人投資家がどの情報からどのタイミングで為替が動くのかを把握する必要があります。
個人投資家の影響が大きい英ポンドですが、その個人投資家はどのような情報を元に動いているのでしょうか?以下は関連性の強い発表になります。
- ソブリン債やハイ・イールド債等の債権市場の動き
- ネーションワイド住宅価格
- 購買担当者景況感指数(PMI)
- BOE(イングランド銀行)が発表する政策金利・金融政策
- BOEとMPC(金融政策委員会)の発言と動向
※その他ポンドの変動に影響を与える指標はこちら
ただ実際のところ個人投資家の動きの細部まではしれないので、あくまで目安としての情報にとどまります。現実的にチャートを見ながら個人投資家の影響で相場がどの情報からどのタイミングで為替が動くかを予測するのが最適な方法です。
ユーロの特徴
世界第ニの基軸通貨であるユーロ。まだ歴史は浅いものの、先進国の情勢が値動きに影響を与える傾向にあるため、比較的予測がしやすい通貨になります。初心者から上級者まで人気の通貨と言えるでしょう。
ユーロの背景には為替相場も安定していましたという強みがありましたが、最近では政治的な要因により影響を受けることが多い通貨です。加盟17カ国で共同使用しているため、基本的にはリスクもリターンも加盟国で共有しなければなりません。
また政府的役割を担う機関が存在しないことに加え、国が財政政策を行える権限は有しているため、ある程度加盟国同士の情勢には目を向けておかなければなりません。また、ユーロはドイツやフランスといった経済的に強い国の経済指標から影響を受ける傾向にあります。その主な指標が下記になります。
- ドイツ・フランスの失業率
- ECB(欧州中央銀行)の発表する政策金利・金融政策
- ECB議長の発言と動向
- ユーロ圏の小売売上高
- IFO景況感指数
- ZEW景況感指数
※その他ユーロの変動に影響を与える指標はこちら
米雇用統計等と同じく事前に大方の予測が情報機関などから出されます。指標が発表されたからといって急がず、それらの予測からどれくらい開きがあるのかを見てから判断するのがお薦めです。バイナリーオプションにおいてはユーロは予測しやすく人気の通貨なので、これからバイナリーオプションを始めるという方ユーロの動向から追っていくのもありかもしれません。